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Le printemps part, et...(春が往く、そして……)・制作編 [New Items]

シリーズワーク「プランタニエ」最終章は、すずらんの花に寄せて、往く春と、それに続く夏の気配を表現しています。
構造は、シャワー台で花々をぎゅっと凝縮するパートと、すずらんの花の形を模しつつぶら下げて空気感を持たせるパート、2つに分かれます。凛と伸びるリーフビーズは、春の生命力を思わせます。

すずらんのヘッド部分に使ったビーズ

今回使用したピン付きビーズは、フランス製(推定含む)のものが多かったです。すずらんはオパック(不透明)とオパレッセント(半透明)、2種類のホワイトを使用。

Printenier - Muguetで使用したアイリスガラスやストーン

そして、この作品を色濃く盛り上げるのは、やはりアイリスガラスでしょう。あえて色の境目の薄いアイリスを使うことで、雫のような5月のみずみずしさ、虹を生む陽光の鮮やかさ、そして次に控える夏の予感をエアリーに表現することができたと思います。ほか、光彩のようなヘキサゴンのローズカットや、まろやかな光のヴィンテージパールボタンも使用しました。

Printenier - Muguetのネック部分に使用したビーズ

ネック部分の内連には、曖昧色のパールを連ね、アクセントとして、シャワー部分にも使用したクリアなスワロフスキー#5020を使用して、メリハリを出しました。外連に使用したナツメ型のジャパンヴィンテージビーズは、アレキサンドライト効果(変色効果)を有します。昼光下や蛍光灯下では薄い水色に、朝夕の光や白熱灯下では薄いライラックカラーに変化します。どちらも、続く6月を象徴する花・あじさいを連想させる色合いにし、来るべき夏の気配を表現しています。

ヨーロッパに心を飛ばしつつ、春の始まり、深まり、そして極まりをそれぞれ表現したシリーズワーク・プランタニエ。ここに完成しました。

シリーズワーク「プランタニエ」全3種

そして季節は、夏へ。
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