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セント・セシリアの日々 #1制作編 [New Items]

Cecillia制作に使用したビーズ・その1 ロスレー社製ピン付きビーズなど

この渋い赤のローズのピン付き、本当は別のモチーフを作るために買い置いたのですが……肝心のそれが進展せず(まだあきらめていませんが)に置いておいたもの。一見赤が暗く見えますが、組み合わせると、思った以上に艶やかな真紅が輝き出します。
葡萄色のローズカットは、"Printenier - Clématite"でも使用したもの。今回も、深みを添えてくれました。
春は菫色、秋は葡萄色。なんという柔軟性(笑)

Cecillia制作に使用したビーズ・その2 ヴィンテージルース、サフィレットなど

パパラチア色のマーキスをアクセントに、サフィレットをスパイスに。
リーフは、ベージュにパープルが微かに混ざる、やわらかなニュアンス。パープルとピーチカラーのソーオンを添えて。

Cecillia制作に使用したビーズ・その3 ギブレビーズ、チェコ製ランプワークなど

ネックにも、香り高い紅をとろりと溶け込ませたようなギブレや、濃厚な紫のチェコビーズ、薔薇色に近い軽やかな赤のバイコーンなど、甘く大人びた香りのしてきそうなビーズを集めています。
そしてヘッドの下がり。当初の予定とは異なってしまいましたが、薔薇のつぼみを思わせる、深みのあるランプワークです。
長さは、チョーカーレングス(約39cm)からマチネの長さ(約53cm)にできるよう、いつも以上にアジャスターの長さを取っています。これで、冬の装いにも合わせやすくなります。
あとで制作するバリエーションも同じ仕様にする予定です。

バリエーションは、あと2つ考えています。共通のパーツは、恐らくピンクのローズビーズを中心に、あってもごくわずかだと思います。#1とは雰囲気がガラッと変わりますよ。今のところ私の頭の中にしかありませんけど(^_^;)
しばらくお付き合いください、セント・セシリアの日々に。

響き合う豊潤な秋の彩り。ハイネックやコートに負けない存在感をお楽しみください。

Necklace "Cecilia #1 - Roseraie d'Automne"
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セント・セシリアの日々 着想編 [New Items]

秋の薔薇の庭とセント・セシリア

秋を彩るネックレス「Cecilia(セシリア)#1 "Roseraie d'Automne"(ロズレ・ドトヌ/秋の薔薇園)」の登場です。
なぜ「#1」かというと、このローズ型ビーズを使って、色違いのバリエーションでネックレスを作ってみたい、と考えているからです。

セント・セシリアに見立てたローズビーズ

結構大きい。直径約15mmです。一つ使えば充分な迫力です。

#1の色遣いは、暗い真紅、ロゼ色、葡萄色など、秋の庭園に見え隠れする艶やかで豊潤な彩りを背景にしています。

実は私、秋らしい配色を考えるのが苦手で。
明るい、濁りのない色目を選びがちになってしまうんです。だから、秋に合うちょっとくすんだ、成熟した色合いからはいつも遠ざかってしまう。
今回は、そんな自分への挑戦です。
秋色の中でも、赤系・紫系は自分にとって取っつきやすいので、そちらからのアプローチです。

あと、今回のモチーフは一回り大きめにしてみようと思いました。これも挑戦です。

今回はコンセプト優勢ではないので、コードネームは色々迷いましたが、"Cecilia"(セシリア)にしました。主役のローズビーズが「セント・セシリア(St. Cecilia)」というピンクの薔薇に似ている、というのが由来です。
薔薇は夏のイメージが最も強いですが、ほぼ通年楽しめる花でもあります。セント・セシリアのネーミングの元となった聖セシリアの祝日は11月22日。薔薇に秋を託すには、相応しいと言えるかもしれません。

これから始まるのは、セント・セシリアに見立てたローズビーズから始まる、秋から冬にかけての彩りの世界です。
今回も長くなったので、ここまでが着想編で。
#1制作に関しては、また明日。
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パーツ販売グランドオープン! [New Items]

おまたせしました。オンラインショップを再開します。
パーツ販売「Le Depot・はり坊の蔵」オープンしました!まだ品数は少ないですが、徐々にアップしていきますので、制作品ともどもよろしくお願いいたします。
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と、もう1つ。 [New Items]

2014年のワーク「Piece of Universe」のスピンオフアイテム「Fragment - Kaze」もアップします。特に一番長さのある葉は、目を見張るリアリティです。これもジャパンヴィンテージ。日本の匠とはかくも緻密なものか、と感心せずにはいられません。
こちらはピアス←→イヤリング交換可能です。

Piece of Universe

Earpiece ”Fragent - Kaze”: Prisme Bijoux Online Shop
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ひな形を破って・真夜中のオンディーヌ [New Items]

ネックレス「Ondine(オンディーヌ)」(先頃めでたく「嫁ぎ先」が決まりました……)のバリエーションアイテム「Ondine Minuit」(オンディーヌ・ミニュイ/真夜中のオンディーヌ)の登場です。
(オリジナルの「Ondine」に関する記事はこちら→着想編制作編

イヤリング「オンディーヌ・ミニュイ」

なぜ微妙に名前が変わって、「バリエーション」アイテムとして出したか。
ネックレス「Ondine」のモチーフをぴったり再現できない理由は、この↓パーツの在庫がないからです。

ネックレス「オンディーヌ(オリジナル)」

コバルトブルーの薔薇モチーフ。とある業者さんに頭を下げて(笑)譲ってもらったものです。
どうも、仕入れ先の倉庫で一定数発見されたものらしく、その時点で数が限られていたようです。
だから、「Ondine」のネックレスも、出せるのはこれ1本きりだな……と思いつつ出したわけです。

そんな時、別途こんなパーツを仕入れました。



同じくコバルトブルーの、美しいつぼみのようなピン付きビーズ。薔薇ビーズの2倍以上の大きさ。一目惚れです。
実は、当初の「Ondine」は、これと似た色と形状のビーズをメインにするはずでした。が、タッチの差で売り切れてしまい、急遽材料変更を余儀なくされたわけです。

ではイヤリングは、このつぼみビーズを中心に作ってみよう。試みに、シャワー台でよく私がする配置をしてみましたが、今ひとつ造形が決まりません。考えたあげく、結局元の、ライトサファイアのフラワービーズをメインに配置して、つぼみをサブに。結果、かなり大振りになりましたが、プリズム・ビジューらしさ(ってのが何なのか、店主本人が具体的に理解しておりませんが(^_^;))が出た、ような気がします。
大胆な配置に、繊細な素材。1つの殻を破ったことでできたデザインであるような気がします。

コバルトブルーの面積が増えた分、オリジナル「Ondine」よりも静謐なイメージに。真夜中に独りたたずむオンディーヌのイメージかな、と思い、「真夜中のオンディーヌ」という名前になりました。

スタッドイヤリングは電話の時などに大変ですが(店主はいつも、受話器をあてる側のイヤリングを外します(笑))、横顔にグッと視線を集めることができます。横顔に、涼やかなオンディーヌの物語を。いかがでしょう。
今回は、イヤリングのみのご提供です。
Earring ”Ondine Minuit”: Prisme Bijoux Online Shop
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Printenierスピンオフアイテム [New Items]

シリーズワーク「プランタニエ」の世界観をお気軽にお楽しみいただけるアイテムを、今年もご用意しました。

シリーズワーク「プランタニエ」のスピンオフアイテム

プロローグとして既に発売されている「Printenier - Le Muguet Precose」の右は、クレマチスのイヤーピース。ビーズアートショー初出で発売します。¥3,800です。

なお、両方ともイヤリングに交換可能です。交換する金具は、金古美になります。

ミモザのスピンオフも制作・販売する予定だったのですが……すみません、ビーズアートショーには間に合いそうにありません(=▽=|||) いずれオンラインショップでお披露目できればいいな、と思っております。
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水の誘惑・制作編 [New Items]

さて、再びネックレス“Ondine”のお話。昨日の着想編に続いて、実際の制作編です。

ネックレス「Ondine」センターヘッドの材料

主役とも言える、大ぶりなライトサファイアのフラワービーズ。ジャパンヴィンテージです。
本当は、ネットで見つけた違うビーズを使おうとしたんです。が、タッチの差で目の前で売り切れ……(T T)
もう完全に在庫切れらしく、待てど暮らせど入荷せず(今現在も新たな入荷はありません)。途方に暮れる私でしたが、ふと思い出しました。以前入手した、このサファイア色の花の存在を。

そして、最近入手したフランス製のコバルトブルーの薔薇ビーズをアクセントに、「Printenier - Muguet」でも使用した、ヘキサゴンのローズカットを添えて。さりげないけど、よく見ると贅沢なセンターヘッドです。

今思うと、このジャパンヴィンテージの方がよかったような。まあ、結果オーライですね(^_^)

そしてネックは、オーロラ効果のない、ストレートにクリアなビーズにひたすらこだわりました。中でも、このオールドスワロフスキーは出色です。

レアなヴィンテージスワロフスキー #5206

入手元の資料によると、型番は「5206」だそう。なるほど、ヴィンテージスワロの定番、ロングバイコーン型の#5205となんとなく形が近い。現在ではお目にかからない形です。
材料を求めて色々当たっていた私は、これを見つけてガッツポーズo(≧∇≦)oでした。

それにしても、ほぼクリアビーズのみのネックレスが、これほど上品な佇まいになるとは思いませんでした。実際身に着けると、綺麗ですよ。結構お気に入りです(^_^)

流れ、滴り、囁く水のように。水の精の歌を感じてください。
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水の誘惑・着想編 [New Items]

もうお忘れかもしれませんが、
ビーズの透明感をフィーチャーした、不定期シリーズの「Transmission」というものがありまして。
久々に、その新作を作ってみました。
シリーズワーク「Printenier」の合間に制作したシンプルでいて叙情的な作品を、今回ビーズアートショー初出で販売いたします。

ネックレス「Ondine(オンディーヌ)」画像

私は着想をしばしば音楽に求めます。

今回紹介するネックレス「Ondine(オンディーヌ)」などはまさにそれで、
これを制作する間、モーリス・ラヴェルの組曲「夜のガスパール」の第1曲「Ondine」(上の写真にある楽譜がそれです)が頭に流れていました。

この曲は、アロイジュス・ベルトランという詩人の詩を元にしていて、
人間の男性を見初めた水の妖精・オンディーヌが、その男性を誘惑する、というストーリー。
妖しく、巧みに誘惑するも、男性に拒否されたオンディーヌは、高らかに笑いながら水に消えていく——簡単に言えばそんな筋です。

オンディーヌの誘惑と孤独、恋に破れた悲しみ、それでもプライドからか、高らかに笑いながら清らかに消えていく水の精。そんな物語が、透きとおるようなピアノの綾で描かれます。

そんな曲から思い浮かんだネックレス。
センターヘッドに据えた清冽なブルーガラスのブーケは、水に佇む魅惑的なオンディーヌの象徴。
その「オンディーヌ」の周囲を、清らな水のようなクリアビーズたちが取り巻きます。
造形は、下へ下へと流れ落ちる水を表すように、長めのYヘッドを持つネックレスに。様々な形のクリアビーズで、きらめきに変化をつけました。

……とまあ、またしても長くなってしまいましたので、ここまでが着想編、ということで。続きの制作編は、また明日。
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Le printemps part, et...(春が往く、そして……)・制作編 [New Items]

シリーズワーク「プランタニエ」最終章は、すずらんの花に寄せて、往く春と、それに続く夏の気配を表現しています。
構造は、シャワー台で花々をぎゅっと凝縮するパートと、すずらんの花の形を模しつつぶら下げて空気感を持たせるパート、2つに分かれます。凛と伸びるリーフビーズは、春の生命力を思わせます。

すずらんのヘッド部分に使ったビーズ

今回使用したピン付きビーズは、フランス製(推定含む)のものが多かったです。すずらんはオパック(不透明)とオパレッセント(半透明)、2種類のホワイトを使用。

Printenier - Muguetで使用したアイリスガラスやストーン

そして、この作品を色濃く盛り上げるのは、やはりアイリスガラスでしょう。あえて色の境目の薄いアイリスを使うことで、雫のような5月のみずみずしさ、虹を生む陽光の鮮やかさ、そして次に控える夏の予感をエアリーに表現することができたと思います。ほか、光彩のようなヘキサゴンのローズカットや、まろやかな光のヴィンテージパールボタンも使用しました。

Printenier - Muguetのネック部分に使用したビーズ

ネック部分の内連には、曖昧色のパールを連ね、アクセントとして、シャワー部分にも使用したクリアなスワロフスキー#5020を使用して、メリハリを出しました。外連に使用したナツメ型のジャパンヴィンテージビーズは、アレキサンドライト効果(変色効果)を有します。昼光下や蛍光灯下では薄い水色に、朝夕の光や白熱灯下では薄いライラックカラーに変化します。どちらも、続く6月を象徴する花・あじさいを連想させる色合いにし、来るべき夏の気配を表現しています。

ヨーロッパに心を飛ばしつつ、春の始まり、深まり、そして極まりをそれぞれ表現したシリーズワーク・プランタニエ。ここに完成しました。

シリーズワーク「プランタニエ」全3種

そして季節は、夏へ。
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Le printemps part, et...(春が往く、そして……)・着想編 [New Items]

シリーズワーク「プランタニエ」第3章“Muguet

花の香りに、次第に新緑の香りが濃く混ざってくる5月。
季節は巡り、春は着々と旅支度を整えます。夏の予感を残して。

Printenier Chapitre 3 "Muguet"
春を告げるシリーズワーク「プランタニエ」、最終章は「すずらん」。

フランスでは、5月の1番始めの日にすずらんを贈り、1年の幸福を願うという習慣があるそうです。
5月の陽光の中で香る愛らしい白い花と、凛と伸びる葉。贈る方も贈られる方も、嬉しい気分になりそうですね(^o^)

言うまでもなく、フランスの国花はユリ。
でも、それと同等に大切にされているのが"Muguet"すずらんです。

フランス土産のラリック・ジュエリー

これは、私がフランスに行った時のお土産。
憧れのラリック・ジュエリーです。

ミルキーホワイトのクロスに、さりげなくギブレになっている、すずらんのペンダントヘッド2種。
この"Muguet"シリーズは今も人気のラインです。
不世出のジュエリーデザイナーは、この花を愛してやまなかったのだろうな、ということが偲ばれます。

5月の訪れを祝福するように咲き誇るすずらんの花。こんなふうに、今もフランスでこよなく愛されています。

そのすずらんに振る注ぐ陽光。
春の只中に微かに潜む、夏の香り。

そんな、春の喜びの頂点と、来るべき夏の気配を、ネックレスにしました。
次のエントリーに続く)
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