水に映る・その2 [New Items]
昨日からのつづき。
さて、これをライトグリーンのサフィレットの薔薇でも作ってみよう、という話になり。
メインのサフィレットの色が違うので、モックアップと同じ色合わせにはできません。
私が考えたのは、フローライトの色合いのような、紫色との組み合わせ。
琥珀のようなトパーズ色を、補色として随所に差します。
と、ここで強い存在感を示すのは、スワロフスキーの廃番色、カーディナルのファンシーストーン。
赤ワインにカシスリキュールを加えたカクテルに由来した名前と思われます。実際は、菫色、というべき、深みと艶を感じさせる色です。
そして、ネックレスの方には、もう一つ貴重な素材が。
グリーンアイリスと呼ばれる、アイリスガラスの派生ガラスです(写真の、細長いバレル型のビーズ)。
グリーンを基調に、虹色がぐるぐる渦巻くように織り交ぜられています。これもなかなか現在では見かけない素材ですよ。
これを作ったのは秋ですが、春にも合いそうな色合いですよね。
紫色をアクセントにしたので、こちらは「Reflet Violet(ルフレ・ヴィオレ)」と名付けました。紫の水影。こちらは、夕暮れ時の水影、と言ったところでしょう。
希少ビーズがてんこ盛りの贅沢ビジュー。ネックレスとリングでの展開です。
水に映る・その1 [New Items]
新作「Reflet Violet(ルフレ・ヴィオレ)」のご案内です。
久しぶりの新作は、世にも稀な、薔薇の花の形をしたサフィレットのピンから着想が始まりました。
サフィレットの陰翳が、薔薇の形のガラスの魅力を最大限に引き出して。この陰翳は、どこかラリックのガラスの質感もどこか思わせます(ラリックでサフィレットを使った例は……聞いたことないんですけどねA^_^;)飽くまで雰囲気の話ということで)。
私も、この形でサフィレット、というのは見たことがなくて。初めて見かけた時には既に売り切れ……。その後、あるかどうかもわからない入荷を待ち続けて1年あまり。ようやく入手(^_^)v
原型は、これ(非売品です。今回の商品とは違います)。
これは、青みの強い方を使っています。
周りを囲むのは、お馴染みジャパンヴィンテージビーズ。特に空色のフラワービーズが印象的でしょ(^_^)オールフラワービーズで。
静かな水に映る花の影のようで。「Reflet(ルフレ)」(英語の「Reflection」に相当。本来「反射(の影)」という訳ですが、ここは「水影」と訳しましょう)と名付けました。
……と、ここまでは、いつもの「モックアップという名の私物」の話ですA^_^;) 長くなるので、次回につづく。
久しぶりの新作は、世にも稀な、薔薇の花の形をしたサフィレットのピンから着想が始まりました。
サフィレットの陰翳が、薔薇の形のガラスの魅力を最大限に引き出して。この陰翳は、どこかラリックのガラスの質感もどこか思わせます(ラリックでサフィレットを使った例は……聞いたことないんですけどねA^_^;)飽くまで雰囲気の話ということで)。
私も、この形でサフィレット、というのは見たことがなくて。初めて見かけた時には既に売り切れ……。その後、あるかどうかもわからない入荷を待ち続けて1年あまり。ようやく入手(^_^)v
原型は、これ(非売品です。今回の商品とは違います)。
これは、青みの強い方を使っています。
周りを囲むのは、お馴染みジャパンヴィンテージビーズ。特に空色のフラワービーズが印象的でしょ(^_^)オールフラワービーズで。
静かな水に映る花の影のようで。「Reflet(ルフレ)」(英語の「Reflection」に相当。本来「反射(の影)」という訳ですが、ここは「水影」と訳しましょう)と名付けました。
……と、ここまでは、いつもの「モックアップという名の私物」の話ですA^_^;) 長くなるので、次回につづく。
Rhombus - Saphiret [New Items]
デザフェス限定商品・その3 [New Items]
まあそんなわけで、
間に合うかどうか心配でしたが、”Fragment--Yuki”もどうにかできました。
使っているスワロフスキーパーツは、マルタン・マルジェラのデザイナーズモデル。2014SSの最新モデルです。”Piece of Universe--Yuki”に使用された毛糸で、雪のニュアンスを強めています。
鍾乳石が着想源とか。つららと通じるものがありますね(^_^)
価格は¥4,800です。写真はピアス(ステンレス)ですが、イヤリング金具と交換可能です。
※毛糸が抜けることがございますので、毛糸部分は強く引っ張らないでください。
間に合うかどうか心配でしたが、”Fragment--Yuki”もどうにかできました。
使っているスワロフスキーパーツは、マルタン・マルジェラのデザイナーズモデル。2014SSの最新モデルです。”Piece of Universe--Yuki”に使用された毛糸で、雪のニュアンスを強めています。
鍾乳石が着想源とか。つららと通じるものがありますね(^_^)
価格は¥4,800です。写真はピアス(ステンレス)ですが、イヤリング金具と交換可能です。
※毛糸が抜けることがございますので、毛糸部分は強く引っ張らないでください。
デザフェスへの道・その4 鏡の雪 [New Items]
川端康成の「雪国」に、こんな描写があります。
「…鏡の奥が真白に光っているのは雪である。…なんともいえぬ清潔な美しさであった。もう日が昇るのか、鏡の雪は冷たく燃えるような輝きを増して来た。…」
"Piece of Universe--Yuki"は、そのイメージです。
私自身も雪国の出身です。といっても、そんなに深く降る場所ではありませんが。
最初に挙げた小説の描写を見て思い出すのは、夜明けの青い景色の中で光る、積もった新雪の純白と、それにより引き立つ室内の暗さ。雪明かり。雪によって一層冷える、独特の冷気。
そして日が昇るにつれ増してくる輝きと、融けてぽたぽた落ちる雪のしずく。氷柱(つらら)の透明さと輝き。これが、私の中の雪国です。
この"Piece of Universe--Yuki"では、新しい試みをしております。
まず、これ。
そして、これ。
雪のふわふわ感を出すために使ったのが、毛足の長い毛糸。
当初は羽根を使用しようと思っていたのですが、細工の勝手のよさから毛糸を選びました。
これを、目の粗いチェーンにくくり付けつつ作りました。
そして、2番目の写真は理容ばさみ。
毛足の長い毛糸をくくり付けただけでは、サンタさんのお髭みたいになっちゃいます(^_^;)ので、適宜はさみを入れて、さっぱりと。
正直、"Piece of Universe"シリーズの中で、これが一番苦労しましたA^_^;)なんせ直前までイメージが浮かばない(馴染んできた雪のことなのに!)。浮かんでも、それをどう形にするかが定まらない。とあって。
作業上一番苦労したのは"Kaze"ですが、イメージの実体置き換えに一番苦労したのは、この"Yuki"であるのは間違いないでしょう。
さあ、これで連作"Piece of Universe"が完成し、「風」「花」「雪」「月」すべて揃いました。
あとは、デザインフェスタで、皆さんのお目にかかるのを待つばかりです。
デザフェス限定商品・その2 [New Items]
今回のデザインフェスタのメインワーク「Piece of Universe」シリーズの普及版「Fragment」シリーズの第2弾です。
「Piece of Universe--Tsuki」の月モチーフを、親しみやすいネックレスに。
Fragment--Tsuki
ゴンドラのような三日月のモチーフをヘッドに配したネックレス。サフィレットが神秘的な輝きを放ち、クリスタルABのスワロフスキーが星のしずくのように輝きます。
デザインフェスタ初出、お値段は¥25,000とちょっとお高めですが、サフィレットを使った贅沢なデザインです。会場でぜひ。
余談ですが、「Piece of Universe--Tsuki」といえば、
一旦完成させましたが、あれからデザインを少し変えました。少し複雑な感じにしました。こちらも会場でぜひ。
「Piece of Universe--Tsuki」の月モチーフを、親しみやすいネックレスに。
Fragment--Tsuki
ゴンドラのような三日月のモチーフをヘッドに配したネックレス。サフィレットが神秘的な輝きを放ち、クリスタルABのスワロフスキーが星のしずくのように輝きます。
デザインフェスタ初出、お値段は¥25,000とちょっとお高めですが、サフィレットを使った贅沢なデザインです。会場でぜひ。
余談ですが、「Piece of Universe--Tsuki」といえば、
一旦完成させましたが、あれからデザインを少し変えました。少し複雑な感じにしました。こちらも会場でぜひ。
デザインフェスタ限定品・その1 [New Items]
今回のメインワークである連作「Piece of Universe」は参考展示品ならびに非売品です。
そこで、連作「Piece of Universe」のイメージを継いだ小品「Fragment(断片)」シリーズを用意しました。デザインフェスタで初出となります。
写真は左から「Earpiece "Fragment--Hana"」「Earpiece "Fragment--Hana:White as Snow"」「Earpiece "Fragment--Kaze"」です。
一つ一つご紹介すると、
「Earpiece "Fragment--Hana"」(左)
リアルな桜の花びらを思わせるヴィンテージビーズを、アシンメトリーにあしらった優美なイヤーピース。耳元で揺れるさまは、ひらひらと自由に舞う花びらそのものです。
「Earpiece "Fragment--Hana:White as Snow"」(中央)
「"Fragment--Hana"」のホワイトバージョン。見ようによっては花びらに見えたり、舞う雪に見えたりするイメージ豊かな一品。
「Earpiece "Fragment--Kaze"」(右)
古き良き日本の匠を究めた、リアルな葉のビーズを重ねたデザイン。風に薫りたつ緑のような爽やかさです。
価格はいずれも¥2,800で、一点ものです。豊かな自然の情景を、お手頃価格でお手にしていただけます。
あ、余談ですが、
ロゴの配置方法を変えてみました。当面、従来の方法と並列させて使う予定です。
そこで、連作「Piece of Universe」のイメージを継いだ小品「Fragment(断片)」シリーズを用意しました。デザインフェスタで初出となります。
写真は左から「Earpiece "Fragment--Hana"」「Earpiece "Fragment--Hana:White as Snow"」「Earpiece "Fragment--Kaze"」です。
一つ一つご紹介すると、
「Earpiece "Fragment--Hana"」(左)
リアルな桜の花びらを思わせるヴィンテージビーズを、アシンメトリーにあしらった優美なイヤーピース。耳元で揺れるさまは、ひらひらと自由に舞う花びらそのものです。
「Earpiece "Fragment--Hana:White as Snow"」(中央)
「"Fragment--Hana"」のホワイトバージョン。見ようによっては花びらに見えたり、舞う雪に見えたりするイメージ豊かな一品。
「Earpiece "Fragment--Kaze"」(右)
古き良き日本の匠を究めた、リアルな葉のビーズを重ねたデザイン。風に薫りたつ緑のような爽やかさです。
価格はいずれも¥2,800で、一点ものです。豊かな自然の情景を、お手頃価格でお手にしていただけます。
あ、余談ですが、
ロゴの配置方法を変えてみました。当面、従来の方法と並列させて使う予定です。
デザフェスへの道・その3「星月夜」の巻 [New Items]
さて、デザインフェスタまでいよいよ日にちが迫って焦りが出て来はじめたところで!(^o^;) Piece of Universe第3弾が完成しました!今度はTsuki(月)です。サフィレットの月が浮かぶ、シリーズ唯一(予定)のロングネックレスです。
既出の「Hana」や「Kaze」に比べると、かなりシックな印象です。
このネックレスは、月夜の側(向かって右側)と闇夜の側(向かって左側)に分かれます。
最初は、月夜側も闇夜側も同じ大きさのビーズをつないでいました。
同じ大きさのビーズが連なったネックレスを「ユニフォーム」というのですが、まさに「Tsuki」の原型はユニフォームスタイルのネックレスでした(これに対して、中央に向かうにしたがってビーズが大きくなっていくネックレスを「グラデーション」スタイルといいます)。
が、同じ大きさの地味色ビーズを連ねたものは、とても単調で。月夜側に変化を持たせることにしました。
月夜の側はミッドナイト・ブルーのカットビーズを中心に、大小のシルバーのビーズを挿して、月明かりと星、移ろい揺れる天体の光を表現しています。
一方、闇夜側は、ビーズの大きさにほとんど変化を持たせず、連綿とした闇を表現しています。
遠い昔から、闇を青く静かに照らしてきた月。幾千年も繰り返されてきた情景、その普遍性を感じ取っていただければいいと思っています。
さ、ラストは「雪」!
デザフェスへの道・その2「風を見る」の巻 [New Items]
父からこんな話を聞いたことがあります。
父は若い頃、グライダーの操縦を学んでいました。
グライダーは風に乗るとエンジンを止めて浮くようになっているので、風に乗らないと飛べません。ということは、どのように風が吹くのかを、読まなければいけない。だから、飛ぶ場所の地形を見て、風がどのように吹くのかを読む術を学んだのだそうです。
父には風が見えるのだ。そう感じて、なんだかわくわくした記憶があります。
父の話が正しいことが、ある新聞記事で証明されました。目が不自由なスキーヤーのお話でした。
目が見えないのに、どうやって滑るのか?そのスキーヤーは、風の吹き方で、滑る場所の地形を読むのだと言っていました。地形から風を読んだ父の場合と逆で、スキーヤーは風から地形を読むのだそうです。
確かに、風は視認できる。そう感じました。
風・花・雪・月。の「風」。風をテーマに、ネックレスを作りました。
風を形にすること。はて。どのようにしようか。
考えたあげく出た答えは、吹き寄せられた葉で表現してみよう、ということでした。
"Piece of Universe - Kaze"の場合、本来のネックレスの中心からズレた、左下側(写真左下付近)に中心を置いて、右から左に吹き寄せられた形にしました。
ガラスビーズとメタルビーズなので、重力に負け、一番重い左下が体の中心に回ってしまう。極力それを避ける工夫はしましたが。
工程は至って単純。
葉っぱ型のビーズを、丸カンでチェーンにひたすら付ける。の繰り返し。
ただ、工程の単純さは単調さを呼んでしまい。かなり疲れる作業でした。
そして、ただぶら下げるだけでは、「吹き寄せられた」感じにはならない。一度下げたビーズを外したり、入れ替えたり。
正直、今も「できたの?できたのかな?」という感じ。一応の完成を見た、という言い方がしっくりきます。
もしかしたら、また微妙に位置などを変えたりするかもしれません。
デザインフェスタまでには、必ず完成形をお見せしたいと思います。
父は若い頃、グライダーの操縦を学んでいました。
グライダーは風に乗るとエンジンを止めて浮くようになっているので、風に乗らないと飛べません。ということは、どのように風が吹くのかを、読まなければいけない。だから、飛ぶ場所の地形を見て、風がどのように吹くのかを読む術を学んだのだそうです。
父には風が見えるのだ。そう感じて、なんだかわくわくした記憶があります。
父の話が正しいことが、ある新聞記事で証明されました。目が不自由なスキーヤーのお話でした。
目が見えないのに、どうやって滑るのか?そのスキーヤーは、風の吹き方で、滑る場所の地形を読むのだと言っていました。地形から風を読んだ父の場合と逆で、スキーヤーは風から地形を読むのだそうです。
確かに、風は視認できる。そう感じました。
風・花・雪・月。の「風」。風をテーマに、ネックレスを作りました。
風を形にすること。はて。どのようにしようか。
考えたあげく出た答えは、吹き寄せられた葉で表現してみよう、ということでした。
"Piece of Universe - Kaze"の場合、本来のネックレスの中心からズレた、左下側(写真左下付近)に中心を置いて、右から左に吹き寄せられた形にしました。
ガラスビーズとメタルビーズなので、重力に負け、一番重い左下が体の中心に回ってしまう。極力それを避ける工夫はしましたが。
工程は至って単純。
葉っぱ型のビーズを、丸カンでチェーンにひたすら付ける。の繰り返し。
ただ、工程の単純さは単調さを呼んでしまい。かなり疲れる作業でした。
そして、ただぶら下げるだけでは、「吹き寄せられた」感じにはならない。一度下げたビーズを外したり、入れ替えたり。
正直、今も「できたの?できたのかな?」という感じ。一応の完成を見た、という言い方がしっくりきます。
もしかしたら、また微妙に位置などを変えたりするかもしれません。
デザインフェスタまでには、必ず完成形をお見せしたいと思います。